20-21NBA_マイアミ・ヒート観戦記(2021.5.23プレーオフFR#1)
プレーオフ初戦
前の試合では控え選手中心にレギュラーシーズン最終戦を勝利したヒート。
東の6位シードでプレーオフに進出。
いよいよ初戦に臨みます。
相手は東の3位シードを獲得したバックス。
昨年はヒートがカンファレンスセミファイナルで4−1と制した相手。
とはいえ今年はヤニスのコンディションも昨季に比べれは良好。
状況は全く違います。
直近の対戦では敗れていますがその試合はバトラー不在。
というかバトラーは今季東の上位3チーム相手には1試合しか出場していません。
これも作戦のうちなのか、単なる偶然か…。
それでは振り返っていきましょう。
対 ミルウォーキー・バックス戦
MIA 107-109 MIL
Q1 24-22
Q2 26-31
Q3 28-27
Q4 21-19
OT 8-10
FG% 36.4%
3P% 40.0%
FT% 78.9%
リバウンド 51
アシスト 22
ターンオーバー 17
惜敗…。
勝ちたかった…。
試合開始からヒートはダンカンの連続スリーで幸先のいい立ち上がり。
ヤニスもバトラーが上手くいなすなどリズムに乗せず。
序盤はヒートがリズムを掴みます。
バックスはヤニス中心にオフェンスを展開して離されまいとついてきます。
この辺りでバトラー、アデバヨ辺りの得点が重なれば突き放せたのですが第1クォーターはバトラーが0/5で無得点、アデバヨは1/2で2得点とイマイチ乗り切れません。
特に今季途中に加入したタッカーが良いディフェンスを見せていましたね。
バックスに余計な選手取られたなーと。
それでもこの日ベンチから出場のドラギッチもシュートを高確率で決めてヒートは何とか2点リードで最初のクォーターを終えます。
第2クォーターに入ってもお互い守備が固いこれぞプレーオフという展開。
若手の勢いに期待したいところですがこの試合ヒーロもナンもあまり勢いはなく。
アデバヨもレギュラーシーズンでもしばしば見られたリング見ない病が発症。
バックスのペイントが強いので外中心に攻めるというのは分かりますがプレーエリアがリングから遠くばかりでは相手も守りやすくなりますし。
この辺りは今後の課題ですよね。。
もちろんペイントだけでなくバックスの守りは戻りも早く攻めづらかったのもありますけど。
攻め手を欠くヒートは結局バトラー頼み。
そのバトラーはこのクォーターもフィールドゴールが1/5。
タッカーがバトラーについたときはこの日0/6だったらしく、良い仕事されました。
それでもフリースローを6本獲得して第2クォーター8得点とヒートのオフェンスを牽引。
さすがです。
ただこのクォーターバックスのオフェンスもエンジン全開。
ヤニスの速攻での破壊力はもちろんですが、ミドルトンにダンカンがついているときかなり自信満々にプレーしている印象。
ミドルトンは身長もあるので乗ると厄介ですよね。。
オラディポがいたらまた違う展開だったかもしれません…。
気づけば逆転を許してしまいます。
ヒートも時折アデバヨが積極性を見せるなど何とかついていきますがバックスもセカンドチャンスをものにしたりと追いつくには至らず。
3点ビハインドで前半終了となります。
後半に入ってもバックスはヤニスの身体能力押しとミドルトンのサイズを的確に活かしてオフェンスを仕掛けます。
ヒートも外からの攻撃を中心に何とかついていきます。
ダンカンが2/3、ドラギッチが2/4、そしてバトラーとナンが1/1。
第3クォーターはチーム全体で6/11と高確率で決められたのは大きかった。
しかし相変わらずペイント内は攻めきれず。
というかロペスは普通にディフェンス3秒しまくりだった気もしますが…。
それにしてもアデバヨはもっといってほしかった。
相手はほとんどノーチャージエリアに入りかけているし、エリアの外でもスピードの差があって半分体をずらせばファールをもらえるんだから、と口で言うのは簡単だという話なんですかね。。
完全に下がればアデバヨが攻めてこないのを分析されていたように見えました。
守備で頑張ってもオフェンスで流れをつかめないヒートは2点ビハインドで最終クォーターに突入します。
第4クォーターに入っても一進一退。
バトラーがいない時間にアデバヨが攻撃の軸になりきってくれたら…。
しかしヒートも粘りのディフェンスでバックスに思うようなオフェンスは許しません。
逆にバックスもこちらも新加入のホリデーが終盤にむけて守備での存在感がさらに増してきます。
ただホリデーがこの日攻撃でそこまで目立たなかったのはラッキーでした。
逆転に次ぐ逆転、取られたら取り返すという展開が続き試合も終盤にもつれていきます。
ヤニスがアデバヨのスクリーンにぶつかって左腕を痛めたかと思えば、バトラーが体を張ったドライブでコートに嫌な落ち方をするなどフィジカルな激しさがどんどんと増してきます。
そして試合は最終盤、この日6/13とフリースローを落としに落としたヤニスが残り9秒でのフリースローも落としてくれてヒートの2点ビハインド。
そこでバトラーがドライブからのレイアップをブザービーターでメイク。
個人的にはヤニスのディフェンス、アデバヨが試合の序盤でファール取られてたのと同じ感じじゃないですか、カウントじゃないですか、とは思いましたが試合はオーバータイムへ。
オーバータイムでもお互い激しさは変わらず。
激しさ余ってダンカンの肘がミドルトンに入ってしまいフレグラントを取られてしまいます。
それも自分のスリーで取り返したのはさすがなのですが。
オーバータイムに入っても一進一退の展開は変わらず。
ヤニスは抑えることに成功しているのですが、いかんせんバトラーとアデバヨがこない。
バトラーはオーバータイムのシュートを0/3。
すべてそれほど確率の高くないスリーポイントだったというのが何となく嫌な感じがします。
第4クォーターで痛めた手が重症じゃなければいいのですが。。
それでもいざとなったらのドラギッチがスリーポイントの成功を含め5得点と何とかつないでくれます。
しかし、残り数秒でミドルトンがダンカン越しに放ったシュートは残り0.5秒で無情にもリングへ。
最後はバトラーもタイムアウト明けシュートを打ちきれずオーバータイムまでもつれた試合をものにすることはできませんでした。
個人のスタッツ含め詳細は以下URLにて。
2021-05-23 03:00 ヒート VS バックス
https://nba.rakuten.co.jp/games/42000121
ピックアップ
バム・アデバヨ(40分)
9得点、12リバウンド、5アシスト、3スティール、0ブロック、フリースロー1/1(100.0%)、1ターンオーバー、5ファール、+5
ジミー・バトラー(45分)
17得点、10リバウンド、8アシスト、2スティール、1ブロック、フリースロー7/10(70.0%)、6ターンオーバー、2ファール、-8
今日の敗戦で一番話に上がるのはやはりアデバヨなのかなと。
ボールを持ってリングを見ないプレーが多すぎました。
シーズン通して何度も書いてきていますし試合後もドラギッチがコメントしていましたが、もっとアグレッシブさが欲しかった。
ロペスやヤニスがでかいのは分かります。
ただそれでもやりようはあったでしょうと。
フリースローの獲得もわずか1本。
オフェンスでもマックス契約の選手らしくどの試合でも一定のパフォーマンスを見せてほしいものです。
良い手本はバトラーじゃないでしょうか。
正直調子が良かったかというと良くはなかったかと感じます。
いつもなら20点以上は取っていたはず。
ただ調子が悪いなりに体を張ってリングに向かいフリースローを獲得。
何度もコートに叩きつけられるようなシーンもありましたがそれでもアグレッシブさは失いませんでした。
そんなヒートの攻撃をこの日支えたのはドラギッチとダンカン。
2人とも10以上のスリーを打って確率は50%以上。
ここにヒーロやナンも続けたら良かったのですが。
バトラーもこの日スリーを9本打っていますし、基本的には外中心で攻めるという方針なのかもしれません。
ここから
プレーオフ初戦を落としてしまったヒート。
内容としては勝ち切りたかったところです。
しかしまだ初戦、ここからここから。
よく考えると昨季は特別なシーズンだったので「敵地でのプレーオフ」というのを初めて経験したヒートの若手選手も多いはず。
ヒーロやナンはもちろん、ダンカンやアデバヨも主力として敵地でプレーオフを戦うというのは初めてだったのではと。
そういう意味ではある程度の固さは想定内だったのかもしれません。
第2戦は日本時間の5/25火曜日、アウェーでの試合となります。
できればここで一勝しておきたい。
今日の試合内容的には十分勝利が狙えます。
今季はバックスの守備がより強固になっている印象。
ホリデー、タッカーの獲得は間違いないなく効いています。
ヒートはどうやって攻めていくのか。
アデバヨが初戦の鬱憤を晴らせるかも期待です。
それでは、一緒にヒートを応援しましょう!
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