八村塁、何かを掴む
圧倒的な戦力差
前の試合ではフェニックス・サンズ相手に殴り合いの試合を制したワシントン・ウィザーズ。
その試合では得点こそ6でしたが、6リバウンド、2ブロックとフィジカルな面で何か掴んだような印象を受けた八村塁。
30日はウエスタン・カンファレンス首位をひた走るロサンゼルス・レイカーズとの試合です。
レイカーズは昨季こそプレーオフを逃しましたが、今季はアンソニー・デイビスが加入し強豪揃いのウエスタン・カンファレンスで一歩抜けた成績を収めています。
久しぶりにプレーオフを逃したレブロン・ジェームズも年齢を感じさせぬ活躍ぶりです。
チームとしては戦力差が大きく勝ちを狙うのは正直厳しい。
そうなってくると若手が多いウィザーズとしては少しでも良い試合をして経験を積みたいところ。
八村にとっても前の試合で掴みかけた何かを確認する相手として不足なしです。
NBAで1番のチームに対してウィザーズ、そして八村は何ができたのか。
振り返っていきたいと思います。
対 ロサンゼルス・レイカーズ戦
戦前の予想通り、ウィザーズは103-125でレイカーズに負けてしまいました。
実力差をばっちり見せつけられた形です。
レイカーズはレブロンが24分の出場で23得点、3リバウンド、11アシスト、2スティールを記録。
ADも27分の出場で26得点、13リバウンド、2アシスト、3ブロックとNBA最強デュオっぷりをまざまざと見せつけました。
ウィザーズは序盤からレイカーズの固いディフェンスに苦戦。
自慢の攻撃力も鳴りを潜めてしまい、頼みの綱のブラッドリー・ビールも18得点に抑えられ、20得点以上の選手は0。
ウィザーズの勝ちパターンにもっていけませんでした。
ビールは前の試合中から気にしていた右肩にサポーター?的なものをしていました。
ここまで平均36.6分とかなり大きな負担がかかっていただけに、怪我を心配していたのですが、今日のパフォーマンスをみても心配です。
大きな怪我でなければ良いのですが。。
そんな中、八村は26分の出場で16得点、8リバウンド、1アシスト、1スティール。
得点はビールに次ぐチーム2番目、リバウンドはモリッツ・バグナーと並んでチームハイの活躍でした!
前の試合で何か掴んだかもと思ったのですが、それを示す8リバウンド。
NBAのフィジカルにも大分慣れてきたようです。
またひとつステップを上がったのではないでしょうか。
確かに被ブロックが3というのは今まで同様多いのですが、相手がADだったということも考えるとしょうがないのでは。
逆にこんなに早くNBAトップの選手とマッチアップするという経験が積めたのはとても価値があったと思います。
そういった選手に立ち向かうにはどうしたらいいのか。
ルーキーにしてそんな課題について考えることができるなんて。
レブロンだったりADだったりにかかんに挑む八村。
そこで結果が出れば本人の自信にもなることでしょう。
試合を観るのが面白くてしょうがありません。
何かを掴んだか
前の試合から何か掴んだように見えた八村。
今日のパフォーマンスを見る限り、その認識は間違いではなかったと思います。
HCから喝を入れられたと報道もありましたが、その影響もあるかもしれません。
どちらにせよ、より積極的に、よりフィジカルにプレーができている八村。
ここから先はスタッツでもその辺りが顕著になってくるのではないでしょうか。
ビールの肩の調子が悪化するようなことがあれば、自ずと八村への要求も上がってきます。
個人的にはじっくり課題に取り組むほうがいいとは思います。
しかし、そこはチーム状況に応じてそうも言ってられない場面も出てくるかと。
それはそれで経験になるから良いのですが。
あとはやはり怪我。
エナジー溢れるプレーは怪我の危険も高くなります。
この試合でもバグナーが足を引きずりながらベンチに下がる場面もありました。
ここまでルーキーながら開幕からスタメンとして出場を続けている八村。
成長を毎試合見続けることができるのは楽しいですが、怪我だけしないように。
次の試合は2日にロサンゼルス・クリッパーズと。
カワイ・レナードやポール・ジョージが加入しここまでウエスタン・カンファレンスの3位につけています。
そんな選手とマッチアップするとなると、また大きな経験になることでしょう。
楽しみです。