ディオン・ウェイターズ問題
出場停止
11月11日にマイアミ・ヒートはディオン・ウェイターズに対して10試合の出場停止処分を下しました。
今季開幕から、ウェイターズはコンディションがチームの求める水準に達しておらず試合に出られていませんでした。
ようやくコンディションが整いレイカーズ戦から試合に出られる、というタイミングでの「チームに有害な影響があった」ことによる出場停止。
なぜこのような処分が下されたのか、そもそもウェイターズってどんな選手なのか、紹介していきます。
ディオン・ウェイターズとは
ウェイターズは1991年12月10日生まれの27才。来月28才なのでそろそろベテランの域です。
ポジションはSGやSFで、キャッチアンドシュートが好きな選手。
2012年ドラフト全体4位でクリーブランド・キャバリアーズに指名をされキャリアをスタートします。
ルーキーイヤーはオールルーキー1stチームに選ばれる程、力のある新人でした。
しかし、エースのカイリー・アービングとの不調和や、キング・レブロン・ジェームズの凱旋によりチームでの居場所がなくなってしまいます。
そして、2015年オクラホマ・サンダーに移籍。2016年からヒートに所属することになりました。
当時のヒートは3Kings時代が終わった過渡期。
そのなかウェイターズは高い3P成功率でチームを牽引していました。
結果、ヒートと2017年に4年総額4,200万ドルの契約を結び、ようやく居場所を見つけたかのように思われました。
怪我と問題行動
そんなウェイターズですが、16-17シーズンから怪我で出場できない試合が多くなります。
17-18シーズンには左足首の怪我で1月から全休。
その影響で昨シーズンも出遅れてしまいコンディションが上がらず。
出場時間について不満を漏らしてチームから出場停止をくらうこともありました。
怪我が治った状態で夏をすごせた今季。
チームも、恐らくウェイターズ自身も、復活そして潜在能力の発揮を期待していたはずです。
しかし、結局コンディションはチームが求めていた水準に達せず開幕からここまで出場機会はなし。
インスタの画像やジミー・バトラーとの早朝練習など努力はしているようだったのですが…。
そこはNBAリーグ屈指の規律を求めるヒートが求める水準の高さも伺えます。
ようやくコンディションが整い先週のロサンゼルス・レイカーズ戦に今季デビューをするはずでした。
しかしチャーター機での移動中に食用大麻の服用による発作を起こし、それどころではないと。
最悪の事態は避けられたようですが上記のように10試合の出場停止がチームから告げられました。
ここで「チームに悪影響を与えた」という理由になっているのは、大麻使用に関する罰はリーグから与えられるためらしいです。
恐らく追加で何試合か出場停止になるのではないでしょうか。
失敗だったのか
もともとトレードしようにも受け取り手がいないという話だったウェイターズ。
今回の件でより評価を下げてしまいました。
契約自体は2021年まで残っています。
その潜在能力を高く評価したヒートが失敗だったのでしょうか。
復帰したとしても余程心を入れ替えていないと受け入れられない可能性が高いと思います。
ただ、個人的には、やっぱり改心してバスケ選手として活躍してほしい。
NBAの選手になるほどの才能を持った選手が、その才能を開花させることなく潰れてしまうのは寂しいです。
今のところ続報は確認できてないですが、どうなるか見守りたいと思います。