マイアミ・ヒート観戦記(2019.11.1#5、2019.11.3#6)
好調は続くのか
ここまで3−1と好調のマイアミ・ヒート。
この調子で順調に勝利を重ねていきたいところです。
1日は前の試合で勝利を収めたアトランタ・ホークスと場所をアウェイに移して再戦しました。
ホークスのトレイ・ヤングは痛めた足の影響で出場ができず残念ですが、そこはしょうがないところ。
エースのいないホークス相手に負けるわけにはいきません。
3日はその前の試合、八村塁が所属しているワシントン・ウィザーズ相手に159得点というとんでもないハイスコアで勝利したヒューストン・ロケッツ。
スコアリングマシーン、ジェームズ・ハーデンと、ミスタートリプルダブル、ラッセル・ウエストブルックを中心とした攻撃力抜群のチームです。
そんな相手にヒートの固い守備はどこまで通用するのか。
ヒートはジャスティス・ウィンズロウとデリック・ジョーンズJr.が怪我で離脱をして2試合とも欠場。
しかし3日の試合ではコンディションが上がらずに別調整を指示されていたジェームズ・ジョンソンが「チームの基準」に達して試合に復帰しました。
頼もしい万能プレイヤーが合流して更に強くなったチーム。
前置きはこれくらいにしてそれぞれの試合を振り返りたいと思います。
2019.11.1 対アトランタ・ホークス
MIA106−97ATL
エースを欠くホークス相手にしっかり勝ち星を上げました!
第1クォーターからリードを奪うと安定した試合運びで勝ち切りました。
とにかく今季のヒートは守備が固いです。
数字でも色々と良い数字が出ていますが、それ以上に固い印象を受けます。
相手にイージーショットを打たせないようにしつこく守り、リバウンドもしっかり絡んでいく意識の高さ。
そのためか1試合の内に何度かランをする時間帯が発生してきます。
オフェンスについてもとてもバランスが良いです。
ボールがよく回りアシスト数がどんどん増えていきます。
スコアリングリーダーが日替わり状態で守る方は大変でしょう。
しっかり守れてオフェンスもリズムが良い。
そりゃ強いでしょう。
今季加入したジミー・バトラーも今のところマッチしているようで、このまま安定したプレイが続けば何らかの賞は獲得するのではないでしょうか。
そして今季ここまでヒートのオフェンスを牽引しているルーキーコンビ、ケンドリック・ナンとタイラー・ヒロは歴史的な記録を打ち立てました。
ナンは28得点、ヒロは17得点とこの試合もチームないの得点上位1位、2位という活躍ぶり。
この2人の記録した開幕5試合での得点194を越えているルーキーコンビは過去に1組だけ。
ウィルト・チェンバレンとジョー・ルキリック。
レジェンドに迫る勢いの活躍をしているということに…!
ナンに至ってはケビン・デュラント以来の開幕5試合で100得点超え。
見事としか言いようがありません。
チームとしての戦いができている上に個の力もしっかり発揮されている。
見ていて楽しいです。
この試合の後、ヒロの大学時代からのファンが本人からリストバンドを受け取り号泣しているシーンがクローズアップされていました。
凄い好きだったんでしょうね。気持ちが分かります。
NBAのそういうところも良いなと改めて感じました。
2019.11.3 対ヒューストン・ロケッツ
MIA129−100HOU
前の試合で大量得点をしていたロケッツをしっかり抑えて勝利!
特に第1クォーターは46−14と完璧な試合展開で観ていて痛快でした!!
この点差はヒートにおけるクォーター間でつけた最大の点差とのこと。
ロケッツの3Pがこれでもかって言うくらい外れたのも要因なのですが、今季開幕から続いている良いディフェンスが流れを手繰り寄せたと思います。
バトラーの4スティールを筆頭にチーム全体で14もスティール。
数字だけでなくホントに粘り強いディフェンスをしているので是非機会があれば観ていただきたいところです。
そしてスコアリングリーダはまた代わってダンカン・ロビンソン。
今日は第3クォーターには試合が決まっていたのでプレイタイムの影響だったりもあるとはいえ、次から次へと得点源が見つかっている状況です。
ロビンソンは7本の3Pを決め、これはキャリアハイ。
ナンと同じくドラフト外、昨年ヒート入りした25歳。この試合で得点、リバウンド、ブロックのキャリアハイを更新しました。
今は移籍してしまいましたがハッサン・ホワイトサイドも含めてヒートはこういう目立っていなかった選手を伸ばすのがホントに上手だなと思います。
そういうチームの文化も大好きです。
復帰したジョンソンも22分のプレーで58.3%の確率でシュートを決め17得点、4リバウンド、3アシストと流石の活躍。
若い選手が多いヒートの中で風貌含めて頼もしい兄貴ポジションになりそうな予感です。
コンディションの件だったりバトラーとの相性はどうなんだろうと心配でしたがそれも大丈そうで安心かと。
シカゴ・ブルズではちょうど入れ違いのような形になっているみたいですね。
調べれば何か出てくるかもですが気が向いたらで。
試合は第1クォーターでほぼ決まり。その後も追い上げを許さず余裕の勝利でした。
連休最終日に良い試合を観ることが出来ました。
試合が面白い
開幕6試合を終えて5−1。絶好調です。
この開幕6試合で5−1を前回記録したのは2012−2013シーズン。
そうです。ドウェイン・ウェイド、レブロン・エームズ、クリス・ボッシュの3KingsでNBAチャンピオンとなったあのシーズンです。
ウエスタンカンファレンスに比べるとライバルの少ないイースタンカンファレンスということもあり、この調子ならホントにファイナル目指せると思ってます!
ホントに観ていて試合が面白いです。もちろん勝つからというのもあるのですが。
ALLNBAに選ばれたことがある選手はバトラーとゴラン・ドラギッチの2人だけ。
しかもドラギッチは今季スタートではなく6マン。
それでもチームとしてここまで素晴らしい試合を展開しているヒート。
ロケッツ戦ではナンが5得点に抑えられてしまったり、相変わらずターンオーバーが多いなど課題もチラホラ出てきましたが、それはこれから改善されるでしょう。
次の試合は11月6日(水)にここまで4−2と好調のナゲッツと。
引き続き見逃せない試合が続きます。