NBA_マイアミ・ヒート観戦記(2020.10.10NBAファイナル#5)
まだ負けてない
前の試合でロサンゼルス・レイカーズに敗れてシリーズの成績が1-3となったマイアミ・ヒート。
追い詰められてしまいました。
しかしまだ負けていません。
もちろん選手も諦めていません。
シリーズ開幕直後は力の差を感じる部分もありました。
しかし勝利した第3戦、そして負けはしましたが前戦でもそれほどの差は感じませんでした。
戦えています。
初のNBAファイナルだった選手たちの固さも取れ、コーチ陣のアジャストも実行し、若手が試合ごとに成長をしています。
そして何よりタフな精神力。
ヒートカルチャーがチームを突き動かしています。
強い相手にも挫けず、怯まず、勝利を目指す。
この試合でもその姿を見せ、勝ってくれるはず。
対するレイカーズはこの試合マンバジャージを着用。
完全に終わらせにきてます。
ここまでこのジャージを着たレイカーズは不敗。
ヒートが土をつけるしかありません。
それでは振り返っていきましょう。
対 ロサンゼルス・レイカーズ戦
MIA 111-108 LAL
Q1 25-24
Q2 35-32
Q3 28-26
Q4 23-26
FG% 45.8%
3P% 42.4%
FT% 95.5%
アシスト 26
リバウンド 35
スティール 7
ブロック 3
ターンオーバー 13
やりました!!!!
激戦を制して見事に勝利!!!!
土俵際で踏ん張りました!!!!
序盤からお互いリードを許さない展開。
どちらかが差を広げようとしても離さない。
リードチェンジは実に15回、得点も6度タイになる息詰まる熱戦でした。
特に第4クォーターの終盤は凄かった。
クォーター開始時には6点あったリードを逆転されたヒートも必死に食らいつき、1ポゼッションを争う状態が続きます。
ここでもバトラーが大活躍。
クラッチシュートはことごとく沈め、決勝得点となるフリースローをADから獲得したときはフェンスにもたれかかるシーンも。
この試合47分12秒に出場し、レブロン・ジェームズにマッチアップもして、終盤このパフォーマンスができる強さ。
尋常じゃありません。
レイカーズも残り16.8秒、1点ビハインドからレブロンにボールを持たせ最後のオフェンスを仕掛けます。
ヒートはもう全員じゃないかという勢いでレブロンに収縮してドライブを止めにいきます。
そこでレブロンはトップでフリーだったダニー・グリーンにパス。
グリーンはオープン3を放ちますがショート。
コンディションが悪かったのがヒートにとって幸運だったか。
しかし、リバウンドはマーキフ・モリスの手に。
ここでモリスはADにボールを入れようとしますが息が合わずにターンオーバー。
残り数秒でボールをインなので緊迫した状況は続きます。
ヒートはバイオレーションを逃れボールをイン。
一瞬ヒヤッとしましたがターンオーバーは許さず、ヒロがフリースローを無事獲得。
このシリーズ勝負どころでフリースローを落としたこともあるヒロ。
この場面でそういうミスも犯したルーキーに預けて大丈夫か、と普通はなるかもしれませんがヒロには無用の心配。
しっかり2本とも沈め3点差に。
最後は数秒でレブロンの同点を狙うスリーもノーファールで自由に打たせず。
素晴らしい勝利となりました。
レイカーズはレブロンが40得点、13リバウンド、7アシストとキングとして貫禄のパフォーマンス。
力強いドライブだけだなくこの日スリーも6/9、化物です。
ADは途中痛めていた足の状態が悪化しますが大事には至らず、28得点、12リバウンド、3ブロックと存在感を見せます。
しかし、最後の最後で優勝は手元から滑り落ちることに。
個人のスタッツは以下の通り。
活躍!
ジミー・バトラー(47分)
35得点、FG11/19(57.9%)、FT12/12(100.0%)、12リバウンド、11アシスト、5スティール、1ブロック、3ターンオーバー
ダンカン・ロビンソン(37分)
26得点、FG8/15(53.3%)、5リバウンド、2アシスト、3ポイント7/13(53.8%)、1スティール、1ターンオーバー
普通
ケンドリック・ナン(27分)
14得点、FG6/11(54.5%)、4リバウンド、3アシスト、3ポイント2/4(50.0%)、0ターンオーバー
タイラー・ヒロ(30分)
12得点、FG4/11(36.4%)、1リバウンド、3アシスト、3ポイント2/3(66.7%)、0スティール、0ブロック、2ターンオーバー
バム・アデバヨ(37分)
13得点、FG5/12(41.7%)、4リバウンド、4アシスト、1スティール、1ブロック、3ターンオーバー
アンドレ・イグダラ(19分)
0得点、FG0/2(0.0%)、6リバウンド、2アシスト、1スティール、0ブロック、1ターンオーバー
イマイチ
ジェイ・クラウダー(39分)
11得点、FG4/13(30.8%)、3リバウンド、1アシスト、3ポイント2/9(22.2%)、0スティール、0ブロック、3ターンオーバー
やはりバトラー。
この試合、シリーズ2度目の30得点以上でのトリプルダブル。
歴史的な活躍です。
スティールも5と守備でももちろん貢献。
ドラフトされたとき誰がここまでの選手になると予想したでしょう。
この選手、底が知れません。
そしてこの試合ではいよいよダンカン・ロビンソンが爆発!
きましたねー。
スリーポイント7本成功はドラフト外で入団した選手のNBAファイナル記録を更新。
このシリーズでまた更新してほしい。
成功数もそうですが試投数が増やせたのがよかった。
バトラーにも強めに言われてるようですし、活躍が欠かせない選手となっています。
この試合は出場選手が7人という少数精鋭だったヒートですが、そのうち6人が二桁得点をし、全員がアシストを記録。
全員バスケでレイカーズに立ち向かったことが伝わってきます。
まだまだ!まだまだ!
負けられない戦いの1試合目はまず勝利したヒート。
まだまだシーズンを終わらせません!
これをあと2回。
レイカーズ相手に厳しい戦いです。
しかし、ヒートの選手たちはやるつもりです。
ファンとして全力で信じたいと思います。
試合が白熱するのに比例してコート外も白熱しているようですが、そこもスポーツの醍醐味。
含めて楽しんでいきたいですが、嫌な思いをする人は増えなければいいなと思います。
コート外の盛り上がりはさておき、負けられない戦いは続きます。
次の試合は日本時間10/12の月曜日、朝の8時30分試合開始予定。
まだまだ伸び盛りの若手のさらなる成長を見ることができるか。
怪我で本調子のパフォーマンスを見せられていないアデバヨのコンディションがどこまで戻るかにも注目です。
それでは、一緒にヒートを応援しましょう!