マイアミ・ヒート観戦記(2019.11.6#7)
西の強豪と対戦
ここまで5−1と絶好調のマイアミ・ヒート。
フィラデルフィア・セブンティシクサーズが敗れたことで遂にイースタン・カンファレンスの首位に!
まだシーズン始まったばかりですが、やはり首位は良いもの。
得失点差ではNBA全体で1位の11.7と今一番バランスの良いチームだと言えるのでは。
このまま首位をキープしたいヒートが対戦するのはウエスタン・カンファレンスで昨季2位だったデンバー・ナゲッツ。
標高約1,600mの高地です。日本だと阿蘇山と同じくらい。
あまりピンときませんが。笑
ポイントセンターとして昨季リーグを席巻したニコラ・ヨキッチと3年目にしてチームの柱となったジャマール・マレーのデュオは強力です。
それに対し少し勢いに陰りが見え始めたとはいえリーグ屈指のスピード感を誇る若手達のオフェンスで、スピードに難のあるヨキッチを置いていきたいところ。
抜群のオフザボールの動きでキレキレのチームオフェンスを見せることができるか。
そしていつもの固いディフェンスで試合のペースを持っていくことができるか。
注目の試合でヒートはジャスティス・ウィンズロウとデリック・ジョーンズJrが復帰。
ジェームズ・ジョンソンは微妙だという怪我の状況。
首位固めをすることができるか大事な試合、振り返っていきましょう。
2019.11.6 対デンバー・ナゲッツ
MIA89−109DEN
ナゲッツに対して89点に抑えられてしまい敗戦…。
これでもかというくらいシュートの入らない試合でした。
前の試合までは48.0%でリーグ2位の高確率だったのですが36.4%はリーグ最下位より低い数字。
まぁ…気圧の影響ですかね。
シュートまでいけないことはないのですが、とにかく入らなかった。
それほどタフシュートではないかなと思っても、とにかく入らなかった。
特に第2クォーターから第3クォーター、とにかく入らなかった。
第2クォーターと第3クォーターは30%くらいしか入ってないんじゃないですかね?
デリック・ジョーンズJrのダンクしか入ってない印象です。
入らないと段々と思い切りがなくなり、ターンオーバーが増え、勢いがなくなって悪循環に。
頼りのルーキーコンビもケンドリック・ナンが11得点、タイラー・ヒロに至ってはわずか2得点。
打てるところでも躊躇して打たないシーンが目立ちました。
こういう時バトラー辺りに30得点くらいしてほしいところですが、25.0%で16得点。
ヨキッチをスピードで置いていきたかったのにファールトラブルでベンチにいる時間が多かったのがナゲッツにとって逆に幸いだったんじゃないかと思えるくらい、ジェレミー・グラントとメイソン・プラムリーが良い活躍をしていました。
ヒートが上手くいかないのを尻目にナゲッツは尻上がりに調子を上げていき、第3クォーター終了時点で20点の差がつきそのまま差は縮まらず試合終了。
最終的に52.3%という高確率でシュートを決められ、アシストも35献上してしまいました。
ヨキッチにこそ9得点、5リバウンド、5アシストと仕事をさせませんでしたが、マレーにはしっかり21得点され、ナゲッツの2桁得点は6人と守備もさほど機能せず。
良いところのほぼない試合となっていましました。
そんな日もある
試合序盤はいつもの調子かなと思っていたのですが、徐々にペースが落ちていき結果大敗。
前の試合はヒューストン・ロケッツに快勝しただけにガッカリ感が…。
まぁ…空気が薄かったからですかね。
海の近くに本拠地を構えるヒートにとっては一番のアウェーだったのかと。
若手が多いチームではあるので波があるのは仕方ないというのは分かります。
とは言えそうなった時に巻き返せるマインドもほしいところです。
今まで日替わりで誰かが活躍していた分、その誰が決まっておらず、困った時に誰がオフェンスを背負うのかがフワッとしてしまったかと。
やはりバトラーしかいないかなと思うのですがまだ新加入の選手といえばそれまでですし。
若手はこの壁を超えて頭角を表してほしいかなと。
最後にナンがダンクを決めて少し嫌な空気を変えた感じもありますが、引きずらずに次の試合に望んでほしい!
その辺りはヘッドコーチのエリック・スポルストラも分かっているはず。
次の試合は8日(金)、ジョエル・エンビードが不在だったとはいえ76ersも破りまさかの5−2と予想を良い意味で裏切っているフェニックス・サンズ。
楽しみに待ちましょう!