NBA_マイアミ・ヒート観戦記(2020.9.7プレーオフCSF#4)
スイープなるか
ミルウォーキー・バックス相手に見事な3連勝を飾ったマイアミ・ヒート。
4連勝、スイープを目指して4戦目に臨みます。
ここまでのヒートは固い守備をベースに堅実な試合運びで勝利をおさめてきました。
シーズンを通してヤニス・アデトクンボにプレッシャーをかけ続けています。
しいて言えばオフェンスはまだ本調子から少し遠いかなと。
爆発が期待されます。
プレータイム的にも無理な時間は出場していません。
バックスもエース級が長い時間をプレーしている印象はないです。
しかし、セカンドユニットの得点力など比較するとどうしても負担感のバランスでいうとヒートの方が有利でしょう。
そうなるとシリーズの後半になればなるほどヒートは有利になっていくということですね。
3連勝ということで気持ち的にもかなり余裕が生まれてきているはず。
若手の選手たちがプレーを任される場面も増えるかもしれません。
NBAファイナルを目指すにはシリーズの中で若手に経験を積ませて成長させることも必要です。
対するバックスは本当にあとがありません。
しかもヤニスはコンディションに不安が。
他の選手も奮闘が必須です。
イースタン・カンファレンスの首位として意地を見せてくれるはずですが、場合によっては大差がついてしまうことも考えられます。
それでは振り返っていきましょう。
対 ミルウォーキー・バックス戦
MIA 115-118 MIL
Q1 31-22
Q2 17-28
Q3 40-35
Q4 19-22
OT1 8-11
FG% 44.4%
3P% 36.2%
FT% 90.0%
アシスト 33
リバウンド 41
スティール 8
ブロック 1
ターンオーバー 15
オーバータイムの末に残念ながら敗戦。
これで3-1となりました。
第1クォーターから良いリズムで試合を運びます。
さらにはバックスはヤニスが試合前から不安のあった右足首を痛めてわずか11分でロッカーに。
敵ながら心配ですね。。
これで一気に試合が傾くかと思いきや、逆にシュートセレクトのバランスが変わったバックスのオフェンスにヒートは手こずります。
そして点差を開ききれないまま終盤に。
ここからいつもならジミー・バトラーやゴラン・ドラギッチの時間に。
しかしこの試合ではクラッチタイムでのパフォーマンスはイマイチ。
何となくエナジーも前の3試合に比べて抑え気味だったかなと。
ゲームウィナーを狙ったドラギッチのシュートも決まらず、リングとボードに挟まるという珍しいラストプレーに…。笑
オーバータイムにもつれ込んでしまいます。
そこから集中力を見せたのはバックスのクリス・ミドルトン。
ヤニスがいないなか使命感に燃えたのでしょう。
試合を通して47分間の36得点、8リバウンド、8アシスト、2スティールと大活躍。
クラッチスリーも決めて勝利をたぐり寄せました。
個人のスタッツは以下の通り。
活躍!
バム・アデバヨ(43分)
26得点、FG10/13(76.9%)、12リバウンド、8アシスト、1スティール、0ブロック、1ターンオーバー
ダンカン・ロビンソン(39分)
20得点、FG7/13(53.8%)、5リバウンド、3アシスト、3ポイント6/12(50.0%)、1ターンオーバー
ジェイ・クラウダー(30分)
18得点、FG6/12(50.0%)、5リバウンド、3アシスト、3ポイント6/12(50.0%)、0スティール、1ブロック、2ターンオーバー
普通
ゴラン・ドラギッチ(39分)
17得点、FG5/17(29.4%)、4リバウンド、8アシスト、3ポイント1/9(11.1%)、1スティール、2ターンオーバー
ジミー・バトラー(38分)
17得点、FG6/15(40.0%)、5リバウンド、2アシスト、2スティール、0ブロック、3ターンオーバー
タイラー・ヒロ(32分)
11得点、FG4/11(36.4%)、4リバウンド、4アシスト、3ポイント3/6(50.0%)、3ターンオーバー
ケリー・オリニク(9分)
3得点、FG1/3(33.3%)、4リバウンド、3アシスト、0ブロック、1ターンオーバー
イマイチ
デリック・ジョーンズJr.(0分)
0得点、FG0/0(100.0%)、0リバウンド、0アシスト、1スティール、0ブロック、0ターンオーバー
アンドレ・イグダラ(21分)
0得点、FG0/2(0.0%)、1リバウンド、2アシスト、1スティール、0ブロック、2ターンオーバー
ケンドリック・ナン(7分)
3得点、FG1/4(25.0%)、1リバウンド、0アシスト、3ポイント1/3(33.3%)、0ターンオーバー
アデバヨの安定感が目立ちます。
プレーオフに入ってから安定して貢献しています。
ただ物足りないのはクラッチタイムのオフェンス。
この試合ではミドルからのシュートタッチもよかったし、もっとリムを見てほしかった。
ヤニスもいないゴール下ではもっとゴリゴリといっても良かったのではないでしょうか。
そして復調の兆しが見えてきたのはダンカン・ロビンソン。
シュートタッチも戻ってきて、この試合ではこれまで3試合に比べて大事な時間でもプレータイムが与えられていました。
これは3-0ということもあり、カンファレンス・ファイナル、NBAファイナルも考えた起用かもしれませんが。
逆にまだ様子がイマイチなのはナン。
ナンの調子も戻ってくるとかなり大きいのですが。。
こうでないと
惜しくも敗れてスイープとはならなかったヒート。
まぁこうでないと面白くありません。
ヒートの選手もこの試合は少し余裕をもってプレーしていたような気がします。
慢心というわけではないのですが、残り4試合で1勝すればいいという割り切りでしょうか。
ラスト2分辺りでバトラーがファールを受けたように見えたシーンでも割とすぐに引き下がっていましたし、この試合で無理に勝ちきる必要はないというイメージだったのかなと。
本来ならば勝てるときに勝っておかないと!と言いたくなるところです。
しかし今のヒートであればこの試合運びを続ければ大丈夫だろうと思わせてくれる安心感があります。
更にいうとバックスはヤニスがコンディション不良を抱え、その分ミドルトンはこの試合でも47分と負担が集中しました。
次の試合ではヒートのスカウト陣もヤニスのいないバックスを徹底的に分析してくることも考えるとジワジワと時間が経つごとにヒートが有利になることが予想されます。
次の試合は日本時間9/9の朝7時30分から。
どんな試合展開になるか、ワクワクしますね。
それでは、一緒にヒートを応援しましょう!